旧車のレストアや日々の雑日記。
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慣れない車なので、慎重に慎重に組んでいたので、少し時間が掛かってしまいましたが、
ようやく仕上がり、先日オーナーさんが引き取りに来てくれました。
光の加減でラインが際立つオーナーさん自身が選択した色で、
上品なベージュです。
付属品を組む前の段階では、あまりに印象が変わってしまったので、
私自身が、派手過ぎないかな等と余計な心配をしてしまいましたが、
ひとつ、またひとつとパーツを取り付けていくうちに、メリハリが付き、
全体的な印象が段々まとまり、なんの違和感の無い落ち着いた
感じになるので、オーナーさんのセンスの良さに感心です。
最後にオーナーさんの手によって、ボンネットとトランクのエンブレムを
装着してもらい、完成です。
色替えで心機一転、きっと運転するのも楽しいと思います。
これから雪の時期になってしまいますが、大事に乗ってくださいね。
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少し前の記事で紹介した、BMWの塗装が終わりました。
一部板金がありましたが、それ以外は塗装の膜厚で消える程度の
歪みだったので、サンディングブロックを使い面出しをしながら新車時の
塗膜を剥がさないようにしました。大方の外車のパネルは亜鉛鋼板なの
で、密着の問題も出てきます。なので、あえて下地が出ない程度で
やめました。
オーナーさんと数回、色の打ち合わせをした結果、BMW純正の色よりも
少し薄い、落ち着いたシャンパンゴールドの様な色になります。
カラーコートを塗り、クリアーを。
メタリックの全塗装には、以前紹介した低圧ガンはすこぶる良いです。
こういったムラになりやすい色でも全く心配無く塗れますし、
肌が揃います。またロスが少ない為、30%ぐらい塗料の使用量が減り
ます。新車ラインで使用されているガンを補修作業用にしたガンなので、
性能は文句なしです。
ボディ塗りあがり。クォーターの内側など、影になる部分は下地色を
塗って、一度マスキングをし、最後の1回だけ軽く色を飛ばして、
さりげなく新車調仕上がりを意識してみました。些細な部分なので、
あまり気にも留められないでしょうけれど(笑、密かなポイントだと思い
ます。
ボルトオンパーツ、樹脂パーツ、そしてボディと3度に分けて塗ったので、さすがに疲れました(苦笑。
次はポリッシュ。点数を考えると一日作業になりそうです。
この間、私の作業場に訪れたお客様からガンの使い方について質問がありました。
ガンを購入したのですが、説明書が英語だったようで、よくわからないとのことでした。
色んなメーカーがあるものの、基本的な調整方法はだいたい一緒なので、説明をしました。
そんな質問があったので、今回がガンについて。
ハンドガンには調整がガン上部の手前側に2つとエアホースを取り付ける位置に1つの計3個あり、一番上のつまみは墳出パターンの幅を調整します。その下のつまみはレバーの引き代で、塗料の出る量を調整します。そして、一番下が、エアー圧を調整するつまみとなっています(ガンによっては少しレイアウトが違う場合があります)。この3つのつまみを塗料や被塗物にあわせて若干調整しながら塗ります。
さて、肝心な「そのバランスは?」言われると何とも言えないのですが。。というのも、使用するガンの種類によってバランスは変わってくるのです。
大雑把な傾向ですが参考までに。
パターンは狭すぎると、塗りムラになりやすく、広すぎるとミストが飛散しガサツキや、塗り肌の荒れにつながります。また、レバーの引き代は慣れないうちは全開引いても抑え気味の位置にしておく方が無難です。きっと塗り込みたくなりますので(笑。エア圧は説明書の推奨圧力にあわせるか、もしくは調色をお願いしたのであれば、調色時のエア圧を教えてもらい、それにあわせるのが良いと思います。
ちなみに画像のガンは、ANEST IWATAのW-50。スポット補修向きのガンですが、全塗装までこなせるかなり使いやすいガンでした。安価なのも魅力な1丁です。